ASPってどんな仕事をしてるの?あまり知られていないASPの裏側

ブロガー・アフィリエイターにとって、ASPとは切っても切れない関係にあります。しかし、ASPが実際にどのような仕事をしているのか、というのはあまり知られていないのではないかと思います。もともと僕はwebマーケティングの会社に勤めていたこともあり、ASP企業の内側を見る機会もあったので、体験をもとに紹介したいと思います。

ASPとはAffiliate Service Provider(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)の略で、アフィリエイト広告の広告代理店です。ブロガーやアフィリエイターはASPから報酬を受け取っており、直接的なやりとりはあまりありませんが、もともともは広告主から報酬がでています。つまり、ASPはブロガー・アフィリエイターと広告主の間を取り持つ、仲介役という立ち位置になります。

ASPの主な仕事は5つあります

  • 広告提携
  • 承認作業
  • 価格交渉
  • 広告主、媒体開拓
  • マーケティングコンサルティング
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ASPのお仕事1 広告提携

ASPのお仕事のひとつに「広告提携」業務があります。これはブロガーやアフィリエイターにとって、直接的に関係する内容ですね。アフィリエイト広告は大きく2つに分かれており、一般広告と非公開広告があります。

一般広告は、ASPへの登録をすれば、広告検索をすることで確認することができます。一般広告は、ほとんどの場合が提携申請をすればその場で承認されるか、3日程度で承認されます。一般広告であれば、よほどのことが無い限り提携拒否をされることは無いかなと思います。

提携できれば、すぐにリンクが発行され、サイトへ設置することができます。一般公開されている広告だからといって質が悪いということはありません。成果報酬も低いということはありませんし、特単交渉も可能です。

「非公開広告」はその名のとおり、一般的には公開されていない広告案件です。非公開案件をサイトに載せたい場合は、ASPに案件紹介してもらえるか問い合わせるか、担当者からこんな広告があるので載せませんかと提案されるケースもあります。そもそも非公開案件というシステムがあることを知らなければ、問い合わせもできないので、そんな仕組みになっているんだということを知っておくだけでも大きく違います。

非公開案件なんて、大きなブログやサイトでないと紹介してもらえないのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。僕は最初、ASPから定期的に送られてくる、ダイレクトメールに載っていた人に連絡を取りました。始めてサイトを作ってから3ヶ月くらいの駆け出しでしたが、何度かメールでやり取りすることで、ほとんど担当のような感じになってくれました。

その方は担当ジャンルが違ったのですが、僕の欲しい案件をいくつか紹介してくれ、特単交渉までしてくれたので、非常に感謝しています。現在は担当が変わってしまったのですが、今でもそのASPをメインに協力していただいています。

ちなみにそのASPは、ACCESSTRADE(アクセストレード)さんです。

別のASPでも同じ要領でコンタクトを取ろうとしたのですが、A8や楽天リンクシェアでは「個別の案件紹介は行っておりません」というテンプレート返信しかきませんでした。会社や、対応する担当によっては別の回答がくる場合もありますので、ダメ元で連絡してみるのも良いかと思います。

ASPアクセストレード公式サイト

条件付き非公開案件は報酬が高い

広告を非公開にするのは様々な理由があります。
たとえば、ASPがもっている案件を、ライバルの他のASPや広告主に知られたくない、という事情があります。基本的にASPの登録は誰でも無料でできますから、ライバルASPは必ず登録して様子を見に来ます。

広告主にとっても、広告主のライバル企業がアフィリエイトをいくらで出しているのか、ASPがいくらでアフィリエイターに報酬を払っているのかというのは気になります。ASPは、たとえばマイナビと仲良くしていながら、裏でリクナビとも手を結んでいるという状態になりがちなので、非常にデリケートな仕事になります。

また、広告主が広告を載せる媒体(サイト)を全て把握したいという意図があります。例えば広告がエロサイトに貼られてしまうと、企業のイメージが悪くなってしまうので、とにかく沢山広告を貼ってもらえればいいというわけでもありません。

後ほど詳しく紹介しますが、成果が発生した際には「承認作業」が発生しますから、例えば1ヶ月に1件しか発生しないようなサイトが多くなってしまうと、管理するのが大変になってしまいます。このため、アクセス数の多いトップ媒体のみに絞って、広告を出してもらいたいという広告主もいるわけです。

非公開案件を載せるためには、広告主の決めた条件をクリアする必要があります。これは案件によって千差万別なので一概にコレとはいえないのですが、例えばビッグワードで高い順位をとれているとか、1ヶ月に30件以上の発生、といった内容となります。また、大手企業では、商品紹介に間違った情報が無いか、自社を落とすネガティブな表現が無いか、記事チェックするという広告主もあります。やはり、学生や主婦、専門家ではない普通のサラリーマンなどが副業でアフィリエイトをしていることが多いので、万が一間違った情報が流れると、広告主にとって大きなマイナスとなってしまいます。

このように掲載するために条件があって、かなり面倒ではありますが、その分、成果報酬の高い案件が多いです。

ただ、案件がないか聞くだけならタダなので、ダメ元で聞いてみるのもアリです。非公開案件であっても、ド新規は避けたいくらいの広告主もいるので、聞いてみましょう。

ASPのお仕事2 承認作業

アフィリエイトには、発生した成果に間違いがないかチェックする「承認作業」というのがあります。例えばイタズラで登録したものや、同一人物が間違えて複数回買った場合、申し込みをしたものの後にキャンセルになったなど、発生後に撤回される場合があります。発生したものの非承認となってしまった場合、報酬は支払われません。

では、この承認作業とは実際にどのように行われているのでしょうか?

ここば僕も非常に不満があるのですが、アフィリエイトの承認権を持っているのは広告主です。ブログからアフィリエイトリンクを経由して、広告主のサイトで購入や申し込みの発生がでたというのは、ASPも把握しています。しかし、その発生がイタズラやキャンセルされたという情報は、広告主しか持っていません。ASPがしている仕事は、広告主に対して承認データを送ってもらい、それを管理画面情に反映させることしかできません。非承認の理由は公開されませんので、極端な話をすれば、広告費を抑えるために、購入されたもののうちのいくつかを非承認扱いすることもできます。

もちろん非承認が多すぎて、承認率が低い公告はアフィリエイターから避けられてしまうので、簡単に非承認にすることはできないのですが、意図的ではないかと勘ぐってしまうくらい承認率の低い案件も存在します。どんなに報酬単価が高くても、承認率が低いと報酬が減りますし、せっかく発生したのに非承認になると気分が落ち込むので、できるだけ承認率の高い広告を選ぶことも大切です。

ASPのお仕事3 価格交渉

アフィリエイトを始めたばかりの人は、思ったよりもアフィリエイト報酬って少ないんだな、と感じてはいませんか?苦労して発生したのに1000円たらずの報酬で、なかなか収入が上がらないという人も多いと思います。

アフィリエイトには「特別単価」という制度があります。省略して「特単」と呼ばれることも多いです。特単は、その名のとおり、同じ広告案件でも、通常よりも高い報酬を貰えるという契約です。発生1件あたり1000円のものが、特単では5000円になったりします。もちろん特単交渉をするには、ある程度の実績が必要で、例えば30件以上の発生なら3000円、50件以上なら5000円と、単価が上がっていきます。アフィリエイトを始めたばかりの人は特単という制度があること自体を知らない人も少なくないかもしれません。

アフィリエイトの報酬は、成果が発生すると、広告主からASPに広告費が支払われ、ASPからアフィリエイターに報酬が支払われるという仕組みとなっています。

ここでポイントとなるのが、アフィリエイターの受け取る報酬がイコール広告主の支払額とはならないということです。ASPもボランティアではありませんから、当然、手数料をいくらか取っています。

この関係で一番強い立場にいるのが、ASPということになります。広告主がASPにいくらの広告費を支払っているのか、アフィリエイターは知りませんし、逆に広告主もどれだけASPが手数料として取っているのかは隠されています。実際には「30%とっています」と表面的には伝えているでしょうが、裏でいくら引いているかはいくらでも隠すことができます。

ともかく、新規アフィリエイターが貰える最初の成果報酬額は、最低価格で設定されていることは間違いありません。広告主からは10000円の広告費を受け取り、アフィリエイターへ1000円の報酬を支払うという場合もあります。

しかし、成果報酬が低ければ、もっと高い報酬をくれるASPへ乗り換えてしまうというリスクもあります。実際に、ビックワードでSEO順位が上がってくると、いろいろなASPから案件紹介のオファーがきます。こうなればアフィリエイターの立場が強くなりますから、単価を引き上げてもらいたいと、交渉できるようになるわけです。

ASP側もアフィリエイターの要求されるがままになっているわけではありません。特単要求ができる大きなメディアサイトと提携しているというアドバンテージを利用して、広告主に、広告費の引き上げ交渉をします。例えば、いままでは10000円であった広告を、15000円にしてもらいます。こうすれば、アフィリエイターに5000円の報酬を支払っても、手元に10000円残りますから、ASPは利益を確保することができます。

ASPのお仕事4 広告主、媒体開拓

ASPは広告代理店ですから、そもそも広告を出してくれる広告主が必要です。アフィリエイト自体が、ここ10数年で成長した比較的新しい広告なので、そもそもアフィリエイト広告の存在をしらない企業も少なくありません。こういった企業に対して、アフィリエイト広告出してみませんか?と営業をかけるのです。

広告主は、アフィリエイトの成果報酬だけではなく、広告登録の費用も支払っています。例えば、ASP登録初期費用を3万円、掲載費用として5万円の手数料などがかかります。1000企業と提携できれば、毎月5000万円の固定費が入ってくるので、大きいです。ASPのサイトトップに案件紹介バナーがあったり、アフィリエイトセミナーなどで紹介するといった、オプションプランでも費用を取っていると思います。

もちろん、既存広告の継続も重要な仕事です。アフィリエイターにとっての大きなリスクのひとつが、今いくら調子よく発生していても、広告停止されてしまうと収入が止まってしまうことです。すぐに案件停止してしまうような広告は信頼性が下がりますから、広告主に継続してくれるように交渉するのもASPの仕事です。

また、たくさんの広告を持っているASPの方が、アフィリエイターにとってもサイトを作りやすいので、有利になります。

アフィリエイトサイトやブログサイトのことを「広告媒体」と呼びます。省略して「媒体」とも呼ばれます。広告を沢山もっていても、アフィリエイトを貼ってくれるサイトが無ければ意味がありません。そこで、アフィリエイト広告を貼ってくれるサイトを「開拓」します。

具体的には、SEO順位の高いサイトや、アクセス数の多いサイトの運営者に、アフィリエイト広告を貼りませんか、とオファーを出します。時には、別のASPの広告を貼っているサイト運営者に、もっと高い報酬単価を出すので、うちに乗り換えませんか、と交渉するケースもあります。アフィリエイターにとっては、同じ広告で単価が高くなるわけですから、嬉しい話です。

運営しているサイトに、管理者情報を載せていない人は、メールアドレスだけでも載せておくと、もしかしたらASPからスカウトメールが来るかもしれませんよ!

ASPのお仕事5 マーケティングコンサルティング

ASP事業だけでなく、SEOやPPC広告、アフィリエイト塾、webマーケティングコンサルティングなどの事業をしている会社も多いです。アフィリエイター初心者を集めた講習会を開いたり、広告主とアフィリエイターを集めた、アフィリエイト展示会のようなイベントも定期的に催されています。

ASPといっても、社員の中で実際にアフィリエイトを運用したことのある人はほとんどいないでしょう。ASP担当者は営業職で、広告主との交渉やアフィリエイターの提携業務などが主な仕事ですから、htmlやphpの知識が皆無ということも珍しくありません。webマーケティングについても、末端の平社員では怪しいところが多いです。

とはいえ、取引先は大手企業や銀行なども多く、またアフィリエイターとのコミュイケーションも必要ですから「webの知識ありません」というわけにはいきません。表面的にもwebマーケティングのノウハウを持っていないとなめられてしまいますから、社内にはある程度の知識を持った人を雇っています。ASP事業の傍ら、webマーケティングコンサルタントをしているという会社が多いようです。

特単だしますから、この広告をランキング1位で掲載してください。他サイトでよく売れてるので沢山発生しますよ。といったASPからのアドバイスを貰う事もありますが、僕はあまり信用していません。他のアフィリエイトサイトとは、流入ユーザーの種類が違うかもしれませんし、サイトの構造が違えばコンバージョンの流れも変わってきます。他サイトで成功したからといって、自分のサイトで上手くいくとは限りません。

また、担当者によっては、自分の売り上げ達成のために、大げさに言う人もいます。ASPの担当者は営業職ですから、毎月のノルマがあります。全員がそうとは言いませんが、心の無い担当者もいるということを頭に入れておくべきです。

サイトの運営に関しては、やはりサイト管理者自身が一番よく分かっているので、今まで培ってきた経験と直感を信じましょう。

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