人生 宇宙 すべての答え = 42 Google検索の裏側

人生 宇宙 すべての答え は42です。
the Answer to the Ultimate Question of Life, the Universe, and Everything = 42

「人生 宇宙 すべての答え」とgoogle検索すると、「42」と打ち込まれた電卓が表示されます。元ネタを知らない方は、なぜだ!?と疑問に思うでしょう。

(元ネタを知らない人がこんな長い検索をするのかわかりませんが…)

これは1978年にイギリスのBBCラジオが放送したラジオドラマの「銀河ヒッチハイク・ガイド(原題: The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy)」に登場する「究極の疑問」とその答えが元ネタになっています。

この物語の世界では、ハツカネズミは実は人類よりも知能が高く、全時代および全世界において最高のコンピュータである「ディープ・ソート」を作成し「人生 宇宙 すべての答え」を解くようにプログラムしました。ディープ・ソートは、750万年かけて「人生 宇宙 すべての答え」を計算し、その結果を「42」と出力したのです。

これは、あくまで「銀河ヒッチハイク・ガイド」で登場するシーンであり、フィクションです。なぜ「人生 宇宙 すべての答え」が「42」なのか、作者はなぜ「42」という数字を選んだのか、という考察はさまざまな情報サイトに掲載されているので、本記事では割愛します。

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googleはなぜ「42」と表示するのか?

「人生 宇宙 すべての答え」と検索して「42」という答えがでることに不満のある方もいるかもしれません。

「銀河ヒッチハイク・ガイド」というラジオドラマだかなんだかわからない物語ではなく、その言葉その物の意味の検索結果を知りたいと主張する人もいるでしょう。「人生 宇宙 すべての答え」と検索する本来の意図は、人の生きる目的や、宇宙が存在することの意味、この世のありとあらゆる理が示されるべきです。

しかし、googleはシステムを意図的に操作し「42」という数字を検索結果に出力するようにプログラムしています。

これは本来の意味を無視した、googleの傲慢なのでしょうか?

googleの検索エンジンは、ユーザーがもっとも希望している結果を、検索結果に表示するというプログラムがされています。「日本」と検索すれば、日本地図や日本の歴史、日本の国旗など、日本をイメージする情報を出力してくれます。しかし、この検索結果というのは変動的で、利用する検索ユーザーによってその答えは変化します

例えば「りんご」と検索すると、りんごという植物についての情報や、赤いりんごの画像、りんごを使った料理のレシピ、またりんごの産地として知られる青森県の「りんごの会」のホームページが表示されます。

では「ringo」と検索するとどうなるのでしょう?日本語をローマ字にしただけですから、同じ検索結果となりそうです。しかし実際に検索してみると全く違った結果が出力されます。焼きたてアップルパイのお店のwebサイトや、ビートルズのメンバーのringo starの画像、「RINGO」という会社名の企業サイトと、「りんご」と検索した場合と全く違った結果となります。

さらに、日本のgoogle検索(https://www.google.co.jp)ではなく、本家のアメリカのgoogle検索を利用すると、また検索結果が違ってきます。アメリカ版google検索で「ringo」と検索すると、「RINGO」という国際電話が安くなるという企業のサイトや、やはり知名度の高いringo starの画像がでてきます。しかし、アップルパイのお店は検索結果には出てこなくなります。

※以前、アメリカ版google検索を使用して日本語サイトを表示したことがある場合、キャッシュが残り日本語サイトが表示される場合もあります。インターネットブラウザーのキャッシュを削除するかシークレットモードにして検索してください。

これは当然、アメリカ人は「ringo」という単語をローマ字読みすることもありませんし、りんごという意味を持っているということも知らないからです。

つまり「人生 宇宙 すべての答え」と検索するユーザーの大多数が銀河ヒッチハイク・ガイドの元ネタを知っており、「42」という数字が出ることを期待しているのであれば、本来の言葉の意味とは違った答えであっても、プログラム上は正しくなるのです。

「人生 宇宙 すべての答え」というキーワードに対しても、googleは同じ仕組みで検索結果を出力しています。「人生 宇宙 すべての答え」という検索に対するユーザーがもっとも希望している結果は「42」なのです。

そもそも「人生 宇宙 すべての答え」と検索するユーザーは「42」という検索結果がでてくるという噂を、テレビ番組や、「google検索のトリビア」といった情報サイトを見て、実験のために検索する人が大半です。本来の言葉の意味として、この世の誕生の秘密が知りたい、と思ってこんな長々としたキーワードを検索する人は、ほとんどいないでしょう。

つまり「人生 宇宙 すべての答え」が「42」なのではなく、「人生 宇宙 すべての答え」と検索するユーザーの望んでいる答えが「42」というのが真相となります。

「42」とは何を意味するのか?

google検索の信者であれば「人生 宇宙 すべての答え」が「42」だと解ったら、次は「42」とは何かを検索したくなるはずです。

「42」で検索すると「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え – Wikipedia」や「42 〜世界を変えた男〜 – Wikipedia」といったサイトが出力されます。

「銀河ヒッチハイク・ガイド」についてのウィキもでますが、まったく関係のないアメリカ初の黒人メジャーリーガーの映画や、「42」とは自然数または整数である、という一般的な表記についてのサイトも出力されます。

つまり「42」という数字はさまざまな意味を持ち、この世の真理でもあり、黒人メジャーリーガーの背番号でもあったというのが分りました。

ディープ・ソートは問いかけに対する答えを計算するコンピュータですが、googleは検索ユーザーの意図をくみ取り、結果を出力します。例えば「この世の意味」と検索キーワードを少し変えると「42」という検索結果は表示されなくなります。「42」に意味はなく、「42」という数字を表示すること自体が目的ということになります。

googleはサイト内容を判断できない

ちなみに、googleは出力したサイトに書いてある内容の成否を判断することはできません。これはgoogleの技術者が公言しています。

例えばウィキペディアはウェブ辞典として古くから利用されていますが、どこの誰が書いたものかわからず、その内容は保証されていないというのは有名です。

意図的な嘘や、勘違いが盛り込まれた記事も少なくありませんが、依然としてウィキペディアは検索の上位に表示されることが多いです。

インターネット上に無数にあるウェブサイトは、個人のブログもあれば企業が運用するサイトもあります。2chまとめサイトなど、普段なにとなく見ているものも、もちろん自動生成されているわけではなく、どこかの誰かが運営しているものです。

そして、インターネットは「タダ」というイメージを持っている方も多いと思いますが、この世の中にはタダのものなどありません。例えば広告料を貰っていたり、自社のサービスを良く見せるためのサイトもあるでしょう。

その中には、性能の良いサービスよりも、運営者が広告料を沢山貰えるサービスを紹介するウェブサイトがあってもおかしくありません。しかし、googleは運営者の意図までは理解することはできません。

「人生 宇宙 すべての答え」が「42」と出力されるのは、googleの不完全さをも表しているのかもしれませんね。

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