日本人の8人に一人が消費者金融・サラ金を利用している!?

日本人の中でいわゆる消費者金融・サラ金を利用したことある人は、日本全国で1500万人、借金ができる20歳以上の8人に1人という数字です。また複数の消費者ローンを利用している多重債務者は107万人もいます。2015年の出生数が100万8000人ですから、生まれた赤ちゃん全員が多重債務者となるというイメージです。

消費者金融なんて借りていない、サラ金なんて一昔前の話じゃないの?と思う方もいるかもしれません。しかし実際には「ご利用は計画的に」といったCMで全国放送されたり「リボ払い」といった名称に変化し、より身近に、より簡単に利用できるようになったのです。

日本ではおよそ4世帯に1世帯は貯金が0という統計が金融広報中央委員会から発表されています。貯金が0ということは、毎月の給料を全額、生活費や娯楽費、ローンの返済に使ってしまっている状態です。

元気に働いているうちは問題がなくても、事故にあって仕事ができなくなったり、会社が倒産してしまい収入が無くなってしまうと、それまで保っていたバランスは簡単に崩れてしまいます。収入が無くなっても、生きている限り家賃やローンの返済は続きますから、借金に手を出すことになってしまうのです。

いかし、そもそも本当にお金がないのか、貯金ができないのかというと、疑問があります。バブルの崩壊以来、もらえる給料が減っているとはいえ、日本のGDPはアメリカ、中国に次いで世界で第3位です。世界で最も裕福な国のひとつともいえる日本で、借金をしないと生活もできないというのはやや疑問です。

「生活費が足りない」と感じている人は、本当にその生活が必要なのか考えてみてください。例えば、学校を卒業して大人になったのだから、一人暮らししないとカッコ悪いと、収入に見合わない生活を送っていませんか?実家では大型テレビにソファ、パソコンがそろっていたので、自分の部屋にも必要だと無理にローンを組んでいませんか?給料日だから、自分へのご褒美にパーっと使ってもよいというルールを作ってしまうのもよくあるケースです。

収入よりも出費が上回ってしまう人の、最大の原因は「顕示欲」です。1889年にアメリカの経済学者ソースティン・ヴェブレンが「顕示欲を満たすためのみせびらかしの消費」を発表しました。要約すれば、人がモノを買う理由の中には少なからず「他人から良く思われたい」「他人にみせびらかしたい」という欲求があるのです。

  • 付き合いが悪いと思われたくなく、お昼は同僚と外食
  • 彼女とのデートは車で高級レストランにいかないと恥ずかしい
  • みんなブランドバックを持っているから、私も欲しい
  • 駅から10分以内の物件でないと、通勤がたいへんだ
  • ガラケーなんてはずかしくて持てない

特に、他人がもっているから、自分も持って当然だ、という感情が「みせびらかしの消費」に繋がりやすいです。友達が車を買い替えたからうちも新しいのが欲しい、同僚がマイホームを買ったから、そろそろ自分も買えるだろうと、自分の収入とは全く異なる収入を得ている他人を基準に、自分も同じ生活水準を得られるという錯覚に陥るのです。

このケースでは、同僚が自分よりも高い給料を貰っているかもしれないとか、同僚は車を買うお金を我慢して貯金していたという事情は無視して、「マイホームを買った」という一点の事実のみしか考慮しない傾向にあります。そんなこと自分には起こらない、見栄なんて貼らないよという人もいるかもしれません。

例えば車の運転免許証はどうでしょうか?特に男性の場合、ミッションの免許を取る人が多いです。オートマの免許なんてダサい、女の子には言えない、と思っている人も多いと思います。でも、実際に車の運転をし始めるとミッションなんて面倒で使わないという人が大半です。近い将来、車は自動運転にもなろうとしているのに、ミッションの免許を取るべきだ、オートマ免許はダサいというのはまったく合理的ではありません。

また、将来の見通しは甘くなりがちです。例えばマイホームを購入する際は、大体の人は住宅ローンを組むことになります。その際に、やはり人生で一度きりのマイホームなので、少し背伸びしてしまうのです。

例えば、共働きの夫婦では、二人の収入の合計を基準に、購入できる一番良い物件を探します。しかし、ある時こどもができて、妻は会社を辞めることになりました。こどもが大きくなり、保育園や小学校に通うようになればまた働くことはできるものの、増えた家族のための家事やこどもの世話で、以前のようにオールタイムで働くことは難しいです。

当然、妻の労働時間が減れば収入も減りますから、住宅ローンの返済が重くのしかかってくることになります。「こどもができたら奥さんは退職するかもしれない、でも数年後なら自分の給料も少しは上がっているだろう」という計画だったかもしれません。でも、実際に昇級させるかは会社次第で、保証はなにもありません。

ローンのボーナス払いも同じことがいえます。「毎年2回2か月分のボーナスが貰える」というのは、皮算用でしかありません。会社の業績が落ち込めば、まずカットされるのはボーナスです。正式には「賞与・業績給」といわれるボーナスは、法律上でも支給する義務はないので、業績が上がらなければ支給されなくても文句はいえないのです。

アベノミクスで株価が上がっているから、そのうち給料が上がるだろう。円安で海外旅行客が急増しているから、事業拡大に投資をしよう。こういった思考は非常に危険です。アベノミクスで株価が上がるとなぜ自分の給料が上がるのか?海外旅行者はこれからもずっと来てくれるのか?こういった疑問に、明確に答えることができなければ、それは「希望的観測」でしかありません。

ニュースで経済学者が言っていたから、まわりが株を買って稼いだと聞いた、などの理由は非常に弱いです。自分で明確に白黒ハッキリと納得できる理由が無ければ、それはギャンブルと同じです。もちろん、その理由を自分がしっかりと持っているのであれば、自己責任で判断することも大切です。

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宝くじの当選者が不幸になるワケ

日本では毎年、年末ジャンボなどで数億円の宝くじが販売され、実際にだれかしらがそれを受け取っています。しかし宝くじの当選者はかならずしも幸せになれるとは限らないようです。

日本のサラリーマンが一生に稼ぐ年収は2億円くらいと言われています。もし宝くじで2億円当たれば、それから一生働かなくても暮らしていけるということになります。

毎日朝早く起きてこどもの寝顔を見ながら出勤し、夜遅くに帰ってくればすでに家族は寝入っているというお父さんにとって「明日から会社にいかなくてよい」というのは、生涯の幸せを一度に手に入れるようなものです。

ところが、実際に数億円という巨額の富を得た宝くじ当選者の多くが、その後数年でお金を使い果たしてしまい、元の生活に戻ってしまうか、さらに悪くは破産や自殺に追い込まれる人もいます。

人生で最大の幸運を使って手に入れた数億円が、人生を破滅に追い込んでしまうのはなぜでしょうか?

経済学には「限界効用遁減の法則」があります。これは簡単に言えば「満足感はだんだん減っていく」という法則です。

例えば、僕が小学生のころのおこずかいは1週間で100円でした。毎週月曜日になると100円もらえるので、早く月曜日にならないかと待ち焦がれたものです。その100円のおこずかいの使い道はといえば、近所の駄菓子屋であめ玉を買ったり、時には贅沢して自動販売機でジュースを飲んだりしました。自動販売機のジュースは120円ですから、2週間またないと飲めません。

そんな小さな幸せで満足していた少年でしたが、やはり中学生、高校生ともなればもっとおこずかいが欲しくなります。高校生にもなれば友達と、ファミレスに行ったり、女の子と出かけたりもしたくなります。

今となっては、ジュースでは我慢できないので、1杯500円もするお酒を飲んだり、1貫数百円のお寿司を食べたりもします。小学生のころのおこずかいの水準でいうと、1か月分の貯金が、一口でなくなってしまうようなものです。

それが2億円の宝くじでも例外ではありません。2億円当たったらあなたは何に使いますか?5000万円で家を建てて、記念に世界一周クルーズに出かければ2000万円くらいかかります。車を3台くらい買って、少し贅沢したらあとは貯金といった感じでしょうか。それでも約1億3000万円の貯金ができます。残りの人生をほそぼそと暮らせばなんとかやっていけるでしょうか?

実際はそうはうまくいきません。こども1人を成人させるのに、1500万円の教育費がいるといわれます。2人なら3000万円です。これで一気に貯金は1億円まで減りました。

年収500万円の生活をするとしたら、1億円で何年過ごせるでしょうか?単純計算で20年ですね。
40歳で宝くじに当たったとしても、60歳になるころには貯金はなくなってしまいます。会社はリタイアしたので、当然退職金はありませんし、国民年金だけなので、夫婦2人で月に10万円たらずしか貰えません。

この試算はかなり慎重なシミュレーションだと思います。実際には、今まで見たこともない巨万の富を得て舞い上がってしまい、一気に浪費してしまう人が多いです。最初に世界一周クルーズ旅行に行ってしまうと、それからは1泊1万円のホテルでは満足できなくなります。1泊10万円のホテル、1食5万円のディナーでないと満足感を得られなくなります。

特に苦労をともなわない宝くじで得たお金は「ラッキーで得たものだから」と、心のストッパーになるものもなく、消費も非常に早いです。

お金を使うほどに、気持ちが大きくなる

経済学で有名なケーススタディがあります。2つのケースを比較してください。

「あなたは1年間の節約の末、ついに欲しかったパソコンを買える20万円まで貯金がたまりました。しかし、契約のサインをしようとしたその瞬間、隣町で19万7000円で販売していることを知りました。あなたは隣町まで買いに行きますか?」

「3500円の靴を買いに来ました。しかしお店に訪れると、セールのチラシが目に入りました。なんと、同じ靴が500円のバーゲン価格で手に入ります。あなたは隣町まで買いに行きますか?」

同じ3000円の割引きですが、なんとなくパソコンの方は面倒だしここでいいか、という気持ちになりませんか?一方で靴は500円で買えるなら少しの手間でも、足を延ばしてみようという気持ちになります。

これは私たちの普段の生活にもよく起こりえることです。

例えば、車やマイホームなど、大きな買い物をするときに、人は「1円」を軽んじるようになりがちです。3020万円で装飾が省かれているの物件と、3070万円で植木やガーデニングがされている物件があったときに、こっちのがなんとなく良さそうだ、と簡単に3070万円の物件を選ぶことがあります。

実際には50万円という大きな金額がかかるにも関わらず、大して検討もしていないのに、契約にサインしてしまうのです。しかし、もし同じ植木やガーデニングを数年後にセールスマンが来て「50万円で植木をしませんか?」と聞かれれば、高いなと感じるのではないでしょうか。

なかなか身近に宝くじが当選するということはありませんが、数百万円、数千万円の買い物であれば、誰しも人生に何度か訪れることになるでしょう。

3070万円だと端数がきりがよくないので、3000万円におまけしてほしいという交渉ができるようになりたいです。

見えないコストで実際には数倍の損

クレジットカードはとても便利ですが、非常に怖いモノでもあります。クレジットカード払いは、基本的に一括払いであれば利子もつかなく、大きな買い物をするときには現金をもなくていいので安心です。ですが、ここには大きな落とし穴があります。

まず、一括払いというのは利子がつかないものの「前借り」しているということを認識しなければなりません。クレジットカードを使ったその場で銀行口座から引き落とされることはなく、翌月か翌々月にまとめて口座から引き落とされることになります。

つまり、今口座にあったからといって、1か月後・2か月後にお金が無ければ、支払いの滞納となり、借金とみなされてしまうのです。例えば毎月何かしらをクレジットカードで購入していると、旅行の代金はいつの支払いだったのか、冷蔵庫は何月に引き落とされるのか、といった細かい支払日が分らなくなることがあります。

身内の冠婚葬祭があった、急な物入りができたなど、思わぬ出費があると、支払いができなくなってしまうことがあります。もしクレジットカードの引き落としがされないと、借金という扱いになってしまいます。某クレジットカードの場合は、利子が14.00%つきます。10万円の引き落としがされないと、1万4000円も余分な出費が増えてしまうのです。

また、常に一括払いが分割払いよりも良いという印象がありますが、それは間違いです。例えば3000万円の住宅ローンを1.5%で30年借りる際に、手数料を最初に一括で100万円払うか、分割で金利を0.2%上乗せするかを選択することができます。この場合どちらが有利なのでしょうか?

一括払い 分割払い
借入金額 3000万円 2900万円
金利 1.5% 1.7%
借入期間 30年 30年
毎月返済額 103536円 102891円
総返済額 37272768円 37040792円

最初に一括払いで手数料を払う代わりに、100万円を頭金にまわして、借入金額を2900万円に減らすことができます。手数料を分割払いにすることで金利が0.2%上がってしまいますが、借入金額が減るので、結果的に支払額が下がるのです。

手元に現金があり、一括で支払いができる時には、一括払いの方が有利ですが、ローンを組む際には逆転する場合があります。手数料の金額や、分割払いの金利の額によって、どちらが有利になるかを計算しておく必要があります。

商品の価値を1円当たりの満足度で計算するという方法があります。

パチンコに行って、1時間ですってしまった1万円のコストを考えてみます。この場合、単純に負けてしまった1万円だけでなく、パチンコの代わりに別の事をしていたら貰えていた金額もコストとして計算します。例えば、もしパチンコに行かずにバイトしていたら、1時間で1000円稼げたでしょう。つまり、パチンコで負けたのは実際には1万1000円ということになるのです。

また、ディズニーランドの待ち時間についてはどうでしょう。週末になると人気のアトラクションは2時間、3時間待ちが当たり前です。アトラクションだけではなく、露店で飲み物を買うのにも30分、お昼ご飯にレストランにはいるのにも1時間、挙句の果てにはお土産ショップに入るのにも何十分も待たされます。

週末にディズニーランドに遊びに行くと、1日で何時間待つことになるのでしょうか?どんなに効率よく周っても、合計4~5時間は列に並んでいるでしょう。1日で5つアトラクションに乗れればよいほうではないでしょうか。

でも、平日に行けば、あまり待たされることなく、楽々とアトラクションに乗れます。お昼ご飯もストレスなく食べることができますし、1日で10くらいアトラクションにのれるのではないでしょうか。単純に遊園地としての満足度は、平日の方が2倍楽しめることになります。長蛇の列に並ぶことを考えれば、さらに上かもしれません。

もし家族4人で行った場合でコスト換算すると、どれくらいの差ができるかシミュレーションしてみましょう。

【チケット料金】
大人2人 × 7000円
こども2人 × 5000円
合計 24000円

週末 24000円 / 5アトラクション = 4800円
平日 24000円 / 10アトラクション = 2400円

1つのアトラクションごとに、2400円の差がうまれます。もし週末に同じ満足度を得ようと思うと、2回行かなければなりません。つまり24000円の損失ということになります。これならば、いっそうのこと有給休暇を使って平日にディズニーランドに行ったほうが良いですね。もしかしたら無給の休暇でも平日に行ったほうがよいかもしれません。

お買い物をするときは、本当にその価格に見合った価値があるのか、またローンを利用する際には、借金をしなかった場合に得られたであろう利益もコストに入っているということを認識しましょう。

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